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検体検査室の機能について

病院でよく聞く検体検査とは

病院では、様々な病気の原因を調べるために血液・尿・細胞を採取する臨床検査が行われています。
これは「検体検査」と呼ばれるもので、患者から提出される検体を調べることでどのような病気にかかっているのかを特定する医療行為であることから、病院などの医療機関でしか検査することができません。

ブランチラボと呼ばれている病院内に検体検査室を設けている機関であれば病名の特定もスムーズに行われます。
また、クリニックなどでは外部機関に委託することが多くなっています。

検体検査室の特徴について

病気の究明を行う機関である検体検査室は、365日24時間とフル稼働で患者の問題点を調べます。
特に救命救急の現場では、検査時間にもスピードが要求されることから夜間・休日と関係ありません。
検査を行う検査技師の勤務も、日勤・夜勤と交代制である機関が多くみられます。

検体検査でより詳しく調べ上げる

検体検査と言っても、いくつもの種類があります。
一般的な尿検査・血液検査であれば健康診断時にも実施されます。

また、病気を特定するために一歩踏み込んだ内容で検査する、免疫血清検査・生化学検査などもあります。
検査内容などにも違いがありますので確認してみましょう。

血液検査は、採血後の検体検査に要する時間はおよそ10分程度と言われていることからどの検査よりも一早く結果がわかります。
検査そのものは、おもに自動測定器を用いて、血球計算・血液像検査・骨髄像検査・凝固線溶検査を行います。

また、より詳しく調べるためにも血球分類検査が必要であれば顕微鏡検査も行い、血液像を調べます。
幅広い年齢層でも検査することが可能な尿検査では、カップに少量の採尿でも検査することができる尿検査は、痛い思いをすることもありません。
このことからも検体検査の中ではごく一般的だといわれています。

しかし、自動測定機器での一般検査では、尿定性しか調べることができず、結果が出るまでにおよそ10分程度です。
それ以外の尿沈渣・便潜血検査・髄液などは検査技師が行うことから、検査結果も早くても1時間は必要だと言われています。

そして、生化学検査では、より詳しく検査することで肝臓・腎臓などに問題がないか調べることができます。
これには自動測定機器を用いますが、結果がでるまでには長く3時間程度は必要です。

また、血液中にある酸素や二酸化炭素を調べる血液ガス検査は、自動測定機器でも5分程度で結果がわかります。
冬の時期に大流行するインフルエンザでは、フル稼働で免疫血清検査やウイルス抗原検査を実施します。
これによりインフルエンザに感染しているのか調べることが可能です。

また、現代病ともいえる様々なアレルギー反応を調べることができるアレルギー検査では、原因が何なのかをある程度特定することができます。
このように検査項目は多岐に亘りますが、どの検査内容でも遅くとも3時間程度で検査結果がわかります。

臨床検査技師会

臨床検査に関わる方が多く加入する

臨床検査に対する認識が更に高まっており、今後はより精度の高い検査結果を得ることができるように優秀な人材を育てることが期待されています。
臨床検査技師の有資格者をはじめとして臨床検査に関わる人が加入している臨床検査技師会関連の学会についてご紹介します。

日本臨床衛生検査技師会

昭和27年に日本衛生検査技術者会という名称で発足した団体が発展して、日本臨床衛生検査技師会として発展しています。
高度な検査技術を有する技師を多く輩出したことで社会的にも広く認知されており、医療の国際化にも貢献するために様々な活動を行っています。
現在会員として登録している人は約5万人にも達しており、多くの人が研修会などに参加しながら各自のスキルを磨く努力を重ねています。
臨床検査技師を対象とした資格認定制度として一級または二級臨床検査士や緊急臨床検査士など様々な資格を主催しています。

全国各地で随時様々な研修会を行っていますが、例えば超音波技術講習会として乳がん検診の精度向上を目的にして乳房超音波検査に従事している技師などを対象にした研修会などを行っています。
それぞれの分野で活躍している技師のスキルアップを効率良く実現する研修会が多いことから、登録している会員数も多いと推測できます。

参考:http://www.jamt.or.jp/index.php

日本臨床検査医学会

臨床検査医学の発展と技術の向上を目的とする学会として60年以上の歴史があります。
昭和26年に臨床病理懇談会として誕生したもので、その後現在の日本臨床検査医学会として発展しました。
学術集会を積極的に行ないながら、日本臨床検査同学院と共同で臨床検査技師の認定を行う活動も行っています。
臨床検査専門医や管理医の認定も行っており、多くの会員が存在しています。

学術集会は毎年行われており、時期は9月から11月にかけてまちまちですが数日間にわたって開催されています。
開催場所や日時、内容については毎年異なりますが2016年には神戸国際会議場などで行われています。

日本輸血・細胞治療学会

輸血医学や細胞治療学が現在よりも更に安全で適切な医療や治療に発展するために役立つことを目的として学術推進事業や教育出版啓発事業、人材育成事業など様々な活動を行っています。
その中のひとつである認定事業では認定輸血検査技師などを認定する制度を実施しており専門性の高い技師の育成をしています。
会員数は約5400名ですが、今後更に発展することが期待されています。

学術集会は毎年一回春に行われており、開催地は毎回異なっています。
秋には秋季シンポジウムが行われており、認定輸血検査技師の更新必須講座も合わせて行われています。
学会誌も一年に6号発行されており、様々な内容が紹介されています。

治験コーディネーター・臨床開発モニター

今後も需要が高まると予想される職種

臨床検査技師の資格を持っている方に限らず、看護師や薬剤師など医療関連の有資格者にも注目される職種である治験コーディネーター(以降CRC)や臨床開発モニター(以降CRA)は、新薬開発が急がれている難病がたくさん存在していることから今後も需要が高まると考えられています。
より専門性の高いスキルを習得することが期待されていることから、スキルアップに役立つセミナーなどへ参加して常に向上心を忘れないことが大切です。
ここではCRCやCRAのスキルアップに役立つ環境を提供している学会や企業などをご紹介します。

日本臨床薬理学会

薬物治療に関する専門的な学術学会として有名で、専門医や認定薬剤師、認定CRCなどの各種制度を主催していることでも知られています。
1969年に前身となる臨床薬理学研究会が設立され、1980年から現在の学会が設立されています。
毎年1回年会を開催しており、海外研修制度や臨床薬理学講習会などを積極的に実施しています。
認定CRC制度がスタートしたのは2002年からです。

CRCやCRAに関連する研修会や講習会の主催なども行っており、多くの方が更なるスキルアップを目指して勉強を行っています。
同学会が主催している認定CRCは、5年毎に更新する必要があり所定の研修単位を取得しなければいけません。

参考:http://www.jscpt.jp/

日本SMO協会

SMO企業が加盟している協会で、CRCの養成教育システムを定めています。
公認CRC試験、公認SMA試験を実施しており、これまでにたくさんの合格者が誕生しています。
どちらも5年毎に更新する仕組みになっており、所定の継続教育で10ポイント以上取得しなければいけません。

継続教育のポイントにもなるCRCの継続研修会については、定期的に全国各地で実施されています。
毎回テーマは異なりますが、例えば「治験におけるファーマコゲノミクス」「呼吸器疾患の治験からCRCについて考える」など様々なテーマに沿って研修会が行われていますので、これらに参加することで最新スキルを習得することができます。

日本ACRP

治験に関わるCRCやCRA、臨床研究実施医師などの教育や資格認定をグローバルな視点で行っています。
ワークショップやネットワークイベントなどを通じて更にスキルアップを図る環境を用意しているのも特徴です。
認定試験はパソコンを使用して全世界統一の試験を実施しています。
空欄問題と正誤問題があり記述問題はありませんが、英語で出題されますので難易度は決して簡単とは言えません。

グローバル試験実務者研修プログラムも実施しており、グローバル試験でCRCなどに必要とされる基礎的なスキルを習得できる内容で構成されています。

細胞検査

細胞検査士として活躍する方は必見

肉眼では確認できないとても小さな細胞の異変を発見するためには高度なスキルを習得していなければ難しい面があるものです。
近年は様々な理由でがん患者が急増していますが、早期発見をして治療を受けることで生存率を高めることができるのは細胞検査を行う専門的なスキルを持っている細胞検査士の活躍によるものです。
特に女性が多く活躍することでも知られており、積極的に働きたいと考えている女性に最適な職種だと言われていますが、常にスキルアップを目指すつもりでいなければ新しい技術についていけないことも考えられます。
細胞検査のスキル向上を目指すためにセミナーなどを行っている細胞検査士会についてご紹介します。

細胞検査士会とは

細胞検査士の資格認定や更新などを行っている学会としても知られており、細胞検査士の仕事に従事したいと考えている方は入会することがおすすめされています。
様々な研修会やセミナーが実施されていますが、ここではその一部をご紹介します。

参考:http://www.ctjsc.com/

液状化細胞診(LBC)の研修会では、従来の細胞像の見方を基本にした新しい見方の習得を目指す内容を実施します。
まずは講義を行ない、その後顕微鏡実習を行ってから懇親会を行うという流れになります。
主に子宮頸部や子宮体部、乳腺などの分野に精通した方が講義を行なってから実習を行うためとてもわかりやすい内容になっています。

子宮内膜細胞診の勉強会では精度保証を高めるようにすることを目的に、講演内容に合った内容の標本を鏡検しながらスキルアップを目指す内容になります。
前半は子宮内膜細胞や細胞診に関する様々な講義を受けていただき、その後ワークショップとして症例の鏡検を行うことで実践的なスキルを習得できるようになっています。

他にも細胞検査士会が行うワークショップも随時行われていますが、例えば口腔領域の細胞診などの講義や子宮頸部の細胞像の解説などの講義を受けてから鏡検実習を行う内容もあります。
鏡検実習では講義内容に沿って口腔と婦人科の症例をいくつか確認しながら質疑応答を重ねて実践的なスキルアップを目指すようになっています。
基本的には講義と実習を合わせて行う方が優先的に募集されますが、講義だけ受けたいと希望する方も参加できるようになっています。

この他に細胞検査士会では啓蒙活動も積極的に行っています。
39都道府県で子宮を愛する啓蒙活動として「Love49」という街頭アクションを展開しています。
近年は若い世代の女性が子宮頸がんなどを患う事例が増えていることから、定期検診を促すなどの活動を実施しています。
「子宮=しきゅう=49」にちなんで4月9日を中心にして実施されており、全国的にも注目される活動になっています。

超音波検査

高度なエコー検査のスキルを磨く

臨床検査技師の有資格者が今後は超音波検査の分野で専門性の高いスキルを習得したいという場合には、積極的にスキルアップを目指して努力を重ねることが大切です。
新たな技術の習得を目指すだけでなく、自分自身のキャリアアップにも繋げることができる超音波検査のスキルアップに繋がるセミナーや研修を行っている団体や学会などをご紹介します。

日本超音波医学会

超音波検査士や超音波専門医などの認定を行っている学会としても有名で、学術集会や講演会の開催や機関誌の発行などを通じて超音波医学や関連領域の更なる発展を目指して活動を積極的に行っています。
医師向けの学会とされており、臨床検査技師に関しては準会員という扱いになりますので準会員として入会する場合には入会金が1500円、年会費が1万円の費用がかかります。
超音波検査士の認定資格取得を目指している場合には準会員として3年以上登録することが必要になります。

日本超音波検査学会

超音波検査に関連する研究発表、情報交換などを行いながら関連領域の発展を目的としており、臨床検査技師が中心となって参加する学会になります。
医師向けの日本超音波医学会と異なり、超音波検査士の業務に役立つセミナーなどを積極的に行っていることから、初心者はこの学会へ入会することが勧められています。
日本超音波検査学会が主催している超音波検査士認定試験を受験するためには、正会員として3年以上在籍することが条件になりますので、入会時には入会金として2千円と年会費7千円が必要になります。

US-ism

超音波検査の初心者向けセミナーや研修会などを行っています。
少人数制の超音波セミナーを実施しており、個々の参加者に行き届いた内容を提供しているのが特徴です。
高度な技術が必要とされる超音波検査では、とにかく操作になれることが大切で直接講師からエコーに対する考え方や技術を学ぶことができるとても良いきっかけになるとして好評を得ています。
教書には掲載されていないような技術を指導してくれたり、様々な経験を重ねているからこそ習得できたコツを指導してくれるので高度なスキルを簡単に習得できるとされています。

US-Lead(アスリード)

超音波検査のスキルアップを目指している方、あまり慣れていない初心者の方向けにセミナーを随時行っています。
様々な臨床経験を有している超音波検査のプロと呼べる超音波指導医や専門医、各領域の超音波検査士などがセミナーを実施しています。
遠方のためなかなかセミナーに参加するのが難しいという方は、超音波WEBスクールで学ぶこともできますがこちらは会員限定のサービスになっています。